オーベルジュヴィラSOSO

温泉とカニを堪能「オーベルジュヴィラSOSO」滞在記・宿泊レビュー

美食と宿泊を同時に楽しめるスタイル・オーベルジュ。

ただ泊まるだけでなく、宿での食事も含めて滞在の楽しみに加えることができ、大人の旅の嗜み方として人気のスタイルです。

京都・天橋立エリアで選んだ宿泊先は、旅の疲れを癒してくれるだけでなく、心もお腹も満たしてくれると評判の高級宿・オーベルジュヴィラSOSO。

1日1組限定のプライベートヴィラで、誰にも邪魔されない大人の休日を過ごしてきました。

※記載内容は宿泊時のものとなり、プランやサービス内容・利用料金は変更される場合があります。公式サイト・予約サイトからご確認ください。また、掲載写真は公式HPからの転載も含んでいます。

オーベルジュヴィラSOSOへのアクセス

オーベルジュヴィラSOSOがあるのは、天橋立の北岸から車で10分・天橋立駅から25分ほど海沿いに北上した宮津湾沿いの閑静なエリア。

電車の場合はJR大阪駅・JR尼崎駅などからJR特急こうのとりでJR福知山駅まで約1時間半、京丹後鉄道福知山駅から京都丹後鉄道特急で40分、天橋立駅で下車します。

JR京都駅からの場合は、JR特急きのさきでJR福知山駅まで1時間20分、あとは同様に天橋立まで京都丹後鉄道でのどかな車窓を眺めながらの電車の旅。

また、大阪・神戸など関西圏では天橋立駅までの直通高速バスも多数運行されていて、電車でのアクセス同様便利に利用できます。

天橋立駅からは、無料の送迎サービスの利用も可能（宿泊1週間前までの予約：0800-200-9887）。

マイカーの場合は、大阪市内・大津市内は名神高速道路から、奈良市内からは第二京阪道路を使い、京都縦貫自動車道・山陰近畿道経由、与謝天橋立ICを降りて30分ほど。

今回わたしたちは車での移動だったため、チェックインを行う近隣施設「天橋立離宮 星音」まで直接向かうことにしました。

15:00 「天橋立離宮 星音」でチェックイン

チェックイン場所となる提携宿泊施設「天橋立離宮 星音」に車を停め、チェックイン。

星音のロビーも豪華で素敵です。

オーベルジュヴィラSOSOまではスタッフの方が案内してくれますが、歩いてすぐの目と鼻の先なので、直接SOSOに車を置いてからチェックインに向かっても問題なさそうでした。

チェックイン手続きを終えて、いよいよ本日の宿・オーベルジュヴィラSOSOへ。

外観は高級料亭のような、1棟限定貸切のプライベート感と特別感のある佇まいです。

オーベルジュヴィラSOSOの間取り・室内

オーベルジュヴィラSOSOは、ベッドルームと2つの和室・中央にプライベートプール・ふたつの客室温泉を備えた1階部分と、カウンター席のプライベートダイニングのある2階部分から成る3DKの広々とした間取りで、最大定員は6名。

ベッドルームに隣接する和室にはクッションやローテーブルが置いてあって、足を伸ばしてリラックスできる空間となっています。

2階に上がると、風情のある松林越しに絶景の海を望むカウンター席。

夜になると、目の前で料理人さんが腕を振るってくれる貸切のプライベートダイニングになります。

オーベルジュヴィラSOSOのプライベートプール

ヴィラに着くと一際目を惹く、大きな中庭プール。

プールの深さに段差を付けてあり、小さな子供から大人まで安全快適に遊べるプールは寝室や和室から見渡せる作りで、肌寒い季節にもバカンスを感じられます。

プールサイドはウッドデッキのアウトドアリビングスペースになっていて、暑い時期にはプールで遊ぶ家族を見守りながらのんびりとくつろぐのにぴったり。

涼しい季節もプールサイドでの気持ちの良い日光浴が楽しめ、わいわいBBQを楽しめる憩いのエリアとなっています。

日が暮れるとキラキラと美しいイルミネーションに姿を変えるプール、暑い時期にはナイトプールも楽しめますね。

今回は秋の滞在ということで実際にプールに入ることはできませんでしたが、プールがあることで特別感と非日常感を感じることができました。

夏に宿泊する方にはぜひ楽しんでもらいたいです！

オーベルジュヴィラSOSOの設備・備品・アメニティ

オーベルジュヴィラSOSOには、どんな設備やアメニティがあって、何を持っていけばいいかな？という方のためにオーベルジュヴィラSOSOに備えてある設備とアメニティを簡単にご紹介します！

オーベルジュヴィラSOSOの設備

オーベルジュヴィラSOSOには、快適に宿泊するための基本的な設備が全て整っています。

自然の景色や満点の星空など、「何もしない贅沢」を楽しむ施設として、DVDやプロジェクターといった娯楽の設備の用意はありませんが、その分非日常の静かな時間が過ごせるのではないかと思います。

オーベルジュヴィラSOSOの備品・アメニティ

また、衣類はパジャマや部屋着としてくつろげる「寝衣」と、食事や部屋の外に出る際の館内着「浴衣と半纏（はんてん）」の2種類用意してあるので、「浴衣だと寝づらいから旅行にはいつもパジャマを持参している」という方でも安心です。

アメニティはタイ生まれのナチュラルスキンケアブランド THANN(タン)シリーズ。

ウェルネスをテーマにした自然由来の心地よい香りに包まれる体験ができますよ。

16:00 2種の温泉を堪能

お部屋に入ってから、用意してあった焼き菓子を頂いたりしてひとしきりまったりと過ごしたら、楽しみにしていた温泉に入ります！

オーベルジュヴィラSOSOは「金温泉」と「銀温泉」というふたつの温泉が客室で堪能できる贅沢仕様。

黄金色に濁った「金温泉」は、地下で湧き出たお湯に鉄分が多く含まれているため、それが空気に触れて色が変わるのだそう。

舐めると少ししょっぱく感じるほど塩分濃度が高く、殺菌・保温・保湿効果と血行促進が期待できる希少な金温泉は、半露天風呂で心地よい外気を感じながら入れます。

色にも驚きましたが、しょっぱいお湯がとても不思議な湯あたりで、じわじわと体に染み渡る感じがとても心地よかったです。

無色透明な「銀温泉」は細かな気泡が肌に吸い付く炭酸泉。

天然の保湿成分と言われる「メタケイ酸」を多く含んでいて、肌の新陳代謝を促進し美肌効果が期待できる「美肌の湯」なのだそう。

お湯が肌を滑る感じもなめらかで、湯上がりもしっとり感が続いているのが実感できました。

銀温泉は内風呂になっていますが、半露天の金温泉のすぐ隣にあるので、お部屋にいながら2種類の温泉の湯めぐりを体験できます。

温泉旅館でもお部屋に客室温泉があるところは多くない中、本当に贅沢だなと感じました！

18:00 プライベートダイニングで間人蟹フルコース

今回の宿泊で楽しみにしていたのは2種類の温泉もさることながら、何といっても夕食。

元々美食が堪能できる宿として人気の高いオーベルジュヴィラSOSOですが、冬の時期には京丹波の冬の風物詩・カニを味わうことができるのです。

しかも、ここSOSOでは、たった5隻の船しか漁ることができず全国に流通しないため、漁場が近いこの地域でしか味わうことができないという「幻のブランド蟹・間人（たいざ）蟹」をフルコースで頂けます。

極上の蟹の旨味を知り尽くした料理人さんが厳選した0.9kg級前後の間人蟹を、贅沢に1人１杯、様々な料理方法で目の前で提供してもらえるという「間人ガニフルコース」、これを目当てにSOSOを予約したといっても過言ではありません。

建物2階に位置するプライベートダイニングは、趣のある松の木越しに日本海を望むことができてさながら高級割烹料理店。

専用の生簀で直前まで放し飼いされていた活きたままの間人蟹を、料理人さんが目の前でさばき、調理してくれます。

新鮮だからこそ味わえるお刺身の甘みとぷりぷり感、香ばしい焼き蟹、蟹味噌を付けて頂くしゃぶしゃぶ、甘さ引き立つ蒸し、上品で濃厚な出汁が効いた鍋など・・・、1杯の蟹を文字通り食べ尽くし堪能させていただきました。

（出典：オーベルジュヴィラSOSO）

美味しい地酒との相性も抜群で、すぐ下に客室があるという気楽さもあり、ついついお酒が進みます。

個人的にはプランの量（0.9kg級前後）で十分満足でしたが、宿泊の1週間前に希望すれば、仕入れ状況により蟹のサイズアップも可能だそうですよ（時価）。

オーベルジュヴィラSOSOの食事プラン

間人ガニフルコースが選べるのは11月7日（漁解禁日の翌日）〜3月20日頃の期間限定。

同じく蟹漁が行われる時期限定で、良質なブランド活蟹を堪能できるフルコースも選ぶことができます。

また、カニ漁の時期以外でも美食を堪能できる食事プランやBBQプランについても紹介したいと思います！

ブランド活蟹フルコース

良質なカニが水揚げすることで知られる、日本屈指の良漁場・山陰海岸。

間人ガニも気になるけれど、ベーシックな山陰の美味しい蟹を味わってみたいな・・・！という方におすすめのブランド活蟹フルコース。

間人ガニより価格を抑えめながらも、同様に0,9kg級のブランド蟹を1人1杯、様々な食べ方で堪能することができるプランです。

special meal（スペシャルミール）

（出典：オーベルジュヴィラSOSO）

”泊まれるプライベートレストラン”・SOSOの魅力を最大限に感じることができるコース料理を頂ける、special mealプラン。

全国のグルメ愛好家や食通からも好評の、独創的で革新的なイノベーティブスタイルのコース料理が堪能できるプランです。

フランス・イタリア・スペイン・オーストラリアなど、名立たる星付きレストランで修業したシェフによる目にも舌にも美しく新しい、ここでしか味わえない料理をプライベートダイニングで頂けます。

premium BBQ（プレミアムBBQ）

オーベルジュヴィラ SOSOでワンランク上のBBQを味わえる新プラン・premium BBQ（プレミアムBBQ）。

脂の甘みが強い兵庫のブランド豚・八鹿豚や、熟成させることでうまみ成分を増やした熟成牛、弾力のある食感が魅力のオマール海老など、厳選された食材をBBQで味わえるプランで、プールサイドのウッドデッキで頂きます。

一流シェフ監修・ここでしか味わえないBBQ料理の数々を、家族や仲間と楽しくグリルを囲んで焼き上げるスタイルなので、より親密な時間とアウトドアな体験ができるのが特徴。

水入らずで気軽にリラックスして過ごしたい方にもおすすめのプランです。

21:30 2種の温泉ふたたび

さて、美味しい間人ガニでお腹が満たされたところで、今回2回目のお風呂です。

客室で温泉にいつでも好きなだけ入れるって、本当に幸せ。

2度目の温泉で足先までじんわりと温まり、お肌もさらにしっとりすべすべになったところで、就寝となりました。

7:00 朝食（和定食）

オーベルジュヴィラSOSOの朝食は、”地産の素材”にこだわった和定食。

近くの漁場・間人（たいざ）で水揚げされた新鮮なお魚を使った自家製の干物を中心に、季節に応じて地元の旬の野菜や食材を上品な味付けの和食で頂きます。

今回のお魚は「鰆の柚庵焼き」でしたが、脂が乗って塩加減もまろやか、ゆずの香りも心地よく身もふわふわと美味しくて、新鮮なお魚で丁寧に作られた干物の美味しさに感激でした。

サラダやだし巻き卵以外にも、お刺身や煮物などいくつもの小鉢が並び、ボリュームがあるのに胃にも身体にも優しい食材と味付けで、気持ちの良い1日のスタートとなりました！

9:00 2種の温泉みたび

朝食を終えお部屋に戻ったら、TVでニュースを観たりして少しまったり。

チェックアウトは11時なのでゆとりを持って過ごすことができるのが嬉しいポイントです。

出発前に、今回の滞在で3回目の温泉タイム。

朝のお風呂は、昼間や夜とはまた違った外気を感じられてとても清々しくいい気持ち、特に金温泉は半露天風呂なので、空気の違いを肌で感じることができます。

いつでも好きな時に入れる温泉を滞在中に3回も満喫できて、幻のカニ・間人蟹も食べられたし、本当に充実した宿泊体験ができました！

11:00 レンタルサイクルで天橋立観光

2日目、レンタルサイクルで天橋立を観光したのですが、これがとっても楽しかったのでオマケで紹介したいと思います！

1. まずはケーブルカー＆リフトで傘松公園へ

天橋立の駅とは逆の岸、一の宮桟橋まで車で向かいます。

天橋立を北側から見下ろせる展望台のある傘松公園へのケーブルカー&リフト乗り場近くの駐車場に車を停め、いざ傘松公園へ。

菱形の電車型ののケーブルカー（複数人で乗るタイプ）と一人乗りのリフトが同料金で選ぶことができるので、今回は行きはリフト、帰りはケーブルカーを体験しました！

（出典：天橋立へ行こう！）

天候にも恵まれ気持ちの良い気候で、紅葉の美しい景色を眺めながらの空の散歩は最高。

天橋立を一望する展望台では、恒例の”天橋立の股のぞき”が楽しめます。

この傘松公園側からの股のぞきでは、松林が右肩上がりに天へ昇っていくように見えることから「昇龍観」とも言われとても縁起の良い景色なのだとか。

気持ちの良い空気と開放的な景色に囲まれて、自然のパワーをもらったような気持ちになれるスポットです。

2. 一の宮桟橋でレンタルサイクル

ケーブルカーで山を降りたら、歩いてすぐの一の宮桟橋でレンタサイクル。

料金は2時間500円で、1時間を超えるごとに＋300円と良心的な価格です。

全長３.6kgの天橋立は、歩いて渡ると片道50分ですが、自転車だと約20分なので手軽に見所を回れるのが魅力です。

途中、きれいな砂浜や気持ちの良さそうな場所で立ち止まって、ゆっくりサイクリングを楽しみました。

道中にはパワースポットとして知られる「天橋立神社」や海に囲まれているのに純水が湧く不思議な「磯清水」、「与謝蕪村の句碑」をはじめ、一本の松が三又になっている「智恵の松」や羽衣伝説を思わせる「羽衣の松 」など名前がついた松の名木も点在していて、見どころ満載。

3. はしだて茶屋でランチ

サイクリングでお腹も空いてきたところだったので、大天橋を渡る手前の「はしだて茶屋」に立ち寄りました。

ここの名物は「あさり丼」。

天橋立で採れたあさりをふんだんに使ったシンプルながらご当地感の高いメニューで、出石そばとお味噌汁・お漬物がセットになった定食スタイルです。

大粒のふっくらとしたあさりの出汁がごはんにも染み込んで、とっても美味しかったです！

4. 廻旋橋から天橋立駅へ

大天橋を渡ると、船が通る際に90度回転する珍しい橋「廻旋橋（かいせんきょう）」があり、タイミング良ければNHKピタゴラスイッチでもおなじみの光景を実際に目の当たりにできます。

ここまで来ればもうゴールの天橋立駅は目前。

ゆっくりと天橋立の中を観光することができました。

5. 帰りは天橋立観光船で

車が置いてある一の宮桟橋へは、そのまま自転車でも戻ることもできますが、せっかくなので観光船に乗ることにしました。

レンタルサイクルを借りる際に「観光船とのセットプラン（1,200円）」を申し込んでおくと、天橋立駅でレンタルサイクルの返却＆観光船への乗り換えがスムーズで少しお得です。

観光船ではカモメの餌やり体験もでき、子供連れさんたちが餌やりを楽しむ姿も見かけました。

もう少し時間があったら、レンタルサイクルで天橋立の町中を散策したり、海沿いサイクリングも楽しみたかったなと思いましたが・・・、それはまた次回のお楽しみにしたいと思います！

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以上、天橋立で幻のカニ・間人蟹を1人1杯贅沢に味わえる高級宿・オーベルジュヴィラSOSOの宿泊体験記と、2日目の天橋立観光についてお伝えしました。

天橋立に行く際の宿選びや観光スケジュールの参考にしていただけたら幸いです！